「環境デザインのこと」 

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先日っていうか、だいぶ前ですが、ある表彰式とシンポジウムに行きました。

「住まいの環境デザインアワード2014」というもので、近年出来た建築のなかで、環境的に優れたものを選ぶっていうものです。東京ガスさんが主催しています。

実はこの賞で、私の大学の先輩がグランプリ(総合一位)になり、手塚事務所時代の先輩後輩カップルが、カテゴリー内で一位になりました!ほんとに公私とも近い人たちが、こういう賞をもらっていて、とても刺激になりました。まあ、うらやましいってのが本音です(笑)。いいなあー。僕も頑張らなきゃ。賞が目的ではないけど、励みになりますよね。

ところで、「住まいの環境デザイン」ってなんでしょうね?

壮大なテーマですよね。
まず今や、「エコ住宅」とか「グリーンビルディング」とか沢山の言葉があるし、それを一個人が体言できる様々な方法も出てきていますよね。そしてそれは「物理的な環境」のことを指しながら、「暮らし」のことをも指している。また一方で、「多様化する成熟社会の一つの価値観だ」、なーんて言う人もいます。

だんだん難しくなってくるので辞めますが、まだまだ掘り下げていくことが沢山あるし、考え続ける大事なテーマだと思います。今回のシンポジウムはそういうことを再び喚起する意味で、とても充実したものでした。

じゃあ、私個人としては、なにを意識していくのか。

思想的には、「人とか土地とか、そこでの歴史とか、その他いろんなことをうまく調整して、丁寧に作っていきたい。」って思っています。自分から環境にアジャストしていく感じですね。自分の思い込みを開放して、あきらめずにしぶとく寄り添っていく、ってことですね。たぶん。

物理的には、「いろんな建築に関わるエコロジカル製品を何がよくて何が悪いか、経験を踏まえて、お客さんに分かりやすく説明していきたい」と思っています。これはいまや必要最低限の仕事です。最近はお客さんのほうがエコに自覚的ですから、中途半端にはいきません(笑)。打ち合わせをしていてそう実感します。