方丈記2

川崎の建築家、荒木です。

鴨長明の『方丈記』関連を3冊乱完読。

方丈記は、最後にどんでん返しがあるストーリー展開なのだが、やはりそこが本質なのですね。

それまで鴨長明は、自分の今の生活、住居(方丈の庵)を自画自賛していたのだが、最後に全てをひっくり返す。それに執着していること自体、そして自画自賛している時間が無駄だと。

自分がそれまで軸として信じてきた価値も、あっという間に、消滅し変化するということ。つまり「無常」であるということ。あらゆるものが一瞬のうちに、空理空論に転じうること。

そんなことを感じ、考えることが出来る素晴らしい古典だった。

次は出来ることなら、この本を、多摩川で大きな声で音読したい。