仲間と共にととのえる

川崎市多摩区の建築家、荒木成文です。

みなさま!「ととのえる展」@プリズミックギャラリーのオープンが、今週末17日(金)に迫って参りました。

会期中には是非沢山の方に見てもらいたいな、と思っております。

何卒宜しくお願い申し上げます。

さて、ここで何を書こうかと思ったのですが、私たちの建築の実例は、会場に展示する15冊の本にしっかりまとめられているし、私たちが考えた「くつろぎ空間」も出来上がる。

なのでそれはそこでゆっくり見ていただくとして、ここでは少し踏み込んだ話を。

「なぜ今、5組で集まるのか。」

この問いに対して、私の個人的な回答を示したいと思います。

それは素直に「仲間と継続的に議論していきたいから」、です。

この展覧会の準備が始まる前から、私たちはたくさん話をしてきました。

私が思うに、私たちが生きている今は「こうすれば良い」という確かなやり方はないと思います。

一方で「それぞれがそれぞれで良い」というのも、一見正しいですがそれだけでは息苦しい。

建築は、結局その場の与えられた条件の中で考えていくわけですが、その中身といえは、他者との溝を埋める小さな共感の連続でしかないと感じます。

そして、その共感を丁寧に軸を持ってととのえていくためには、どうしても「まず自身がある仲間に包摂され、その中で考え続けて答えを出す」必要があるのだと感じています。

そして、その場所を他人任せではなく、小さくても自分たちで作っていければ幸せなのだろうと思っています。

これが私が、今回この会に参加させて頂いた一番の理由です。

しかし、これはあくまで個人的な意見であって、他の4組はそれぞれの思いがあるのだと思いますし、それが当たり前です。

ちなみに、私は大学院時代に「1960年代ニューヨークの5人の建築家」の歴史的研究をしていました。

今回それは全然意識していませんでしたが、全く頭に無かったといえば嘘になるかもしれません。