「ととのえる」とは(その2)

川崎市多摩区の建築家、荒木です。

「ととのえる展」に関して。

前回投稿したことに関連して、『なぜ「昔からこうであった」かのようにその場に馴染んでいるような建物にできるのか。』

その問いに答えたいと思います。

 

それは、床、壁、天井、窓などの建物の基本要素が、周囲の環境を配慮した上で、「あるべきところに順序良くあり、しかもそれが過不足なくあるから」、と考えています。

つまり、それが、私の考える「ととのっている」かたち、なのです。

また、現代における建築における「新しさ」というのは、そのととのった状態から外していくこと(トリック)にあるのではなく、「その状態にちゃんと向き合ってひとひねりすること」に存在するものだ、と思っています。