夏目漱石 草枕の冒頭 

荒木です。

「智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい。

住みにくさが高じると、安い所に引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画(え)が出来る。」

夏目漱石 『草枕』

冒頭からなんと美しい日本語だろうか。

記録によれば、1906年発表。本人39歳の時。

私いま、41歳。

改めて何度も音読したい文に出会う。