病床六尺


川崎の建築家、荒木です。
今読んでる本。正岡子規の『病床六尺』。

ちょっと自分が体調を崩していたので、丁度読みたくなったのがきっかけ。

俳句に詳しくはないが、子規の遺書として読む。亡くなる二日前までの記録。

結核末期で、六尺のふとんから身動きがとれない。それなのに、子規の頭のなかの世界はあまりにも広大な深い知性に溢れている。そこから明治当時のちょっとした日常も垣間見れて面白い。

「病床六尺、これが我世界である。しかもこの六尺の病床が余には広過ぎるのである。」

ご多分に漏れず、まずこの始まりにノックアウトされている。