三島由紀夫 文化防衛論

荒木です。

今、三島由紀夫と東大全共闘の映画がやっているし、地元のパパ友と三島由紀夫について話したことがきっかけで、彼が気になるこの頃。

読んでない彼の代表作、読み進めたい。

その上で、文学ではなく政治論、『文化防衛論』について。

「私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日増しに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである。」

1970年の自決の直前の夏に書いた手記。

この遺書のような部分は、今回何度も読み返した。

じゃあ、逆に彼が求めたであろう、「有機的で、内実性があり、アクセント色の強い」日本とは、どのようなものだったのか。

昨今のコロナウィルスの最中、自宅にこもりながら、子守りを放棄して(笑)、思いをめぐらせている。

三島没後50年、彼を単なる政治的ヒーローにしてはならない!が、それぞれが、彼の言葉に思いを馳せ、誰かしらと語ってみる必要性は、強く感じるのである。