「出雲大社の庁の舎」 

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いいな、って思う建築のはなし。

島根県の「出雲大社の庁の舎(1963年/菊竹清訓)」。機能としては、出雲大社のいわゆるオフィスです。50年前に作られた建物で、業界では有名すぎる建築です。外観はとても目立ちます。出雲平野の田んぼ“稲掛け”からインスピレーション得たという外観。そういうちょっとロマンチックなところ、はたまた歴史的なことはさておき、この建物の内部空間が素敵すぎるのです!外観の印象と違って、やわらかい感じなのです。この光の入り方は、いわゆるルーバーなのですが、今ちまたでよく見る、繊細で軽いルーバーって感じではないです。壁と窓が一体に出来ていて、部材は太くてごつごつしていて重たい。でもひとたび光が入ると、光はとても立体的で、内部全体を包みこむ感じです。建物全体から、ぼわっと入ってきて、ただよっている感じ。この独特な印象が好きです。部分は太くてごつごつしているけど、全体の印象はやわらかい。。。ずっと居たくなる場所です。